公益社団法人敦賀青年会議所2019年度理事長所信 スローガン Being of one mind 第61代理事長 畠 聖史

はじめに

 1960年4月22日、敦賀青年会議所は私の大伯父に当たる初代畠清次理事長の下、敦賀の明るい豊かな社会を創造するため設立されました。私はその事実を知らずに会社の勧めで敦賀青年会議所に入会させていただきましたが、この創立60周年を迎える本年に理事長を任される事となり運命的なものを感じています。私は敦賀半島の先端に位置する白木地区の出身で、幼い頃は過疎という現実と向き合いながらも小さなコミュニティの中ではありますが強い絆を持った区民に育まれました。高校を卒業して17年間敦賀を離れるのですが、帰郷して強く感じている事があります。敦賀は人口規模の割には狭い町なのではないか、人間関係が希薄しておらず人脈、交友関係において全てが何処かで繋がっている感じがします。これは都会では感じる事の出来ない感覚だと私は思います。この感覚を強みにする事が出来れば、本年敦賀青年会議所が目指す、誰もが地域に幸福を実感出来る、明るい豊かな社会の実現に向けて敦賀市民全体が心を一つにして絆を深めて行けるはずです。

青年世代が夢を描き先導者となるために

 世界では貿易戦争に影響される自国主義の傾向が第2次世界大戦の発端である世界恐慌の水準にまで高まっていると言われ、私達の暮らす日本においても近隣諸国との関係改善など、外交、安全保障共に不安定な情勢となっています。国内に目を向ければ少子高齢化、人口減少社会、相対性貧困、都市部一極集中社会など国策として改善を働きかける事案についても地方として独自に解決の糸口を掴まないといけない問題が山積しています。
 福井県は幸福度ランキングNo.1を獲得している県ですが、その判定基準は古く、県民の認識とずれがあるのではないかと考えます。敦賀市においても同じ事がいえ少子高齢化の進む中、都市部への若者の流出傾向に歯止めが聞かず、若者人口の減少を促進させています。若者達が幸福を実感しているのであれば、何よりまちに対して魅力を感じていれば進学などで敦賀を離れた若者も帰省を考えまちに帰って来るはずです。地域には魅力を感じないから魅力のある場所で生活すればいいと考える事が大きな問題で、そこを改善する事がまちを発展させていく大きな一歩となるはずです。その理想を実現出来るのは私達、青年世代にほかなりません。まちの未来を担っていく各世代は学業、仕事、子育てに追われる中でも自分達が住み暮らすまちに夢を持っているでしょうか。北陸新幹線延伸に向けた交通インフラはどんどん敦賀のまちを変化させていきますが、まちの変化と市民意識の変化が比例していないように感じます。生活の一部となるとその魅力に気付く事はなかなか難しいのかもしれませんが敦賀には全国に誇れる地域資源が数多くあります。もう一度まちに目を向けて、まずは北陸新幹線延伸に向けた夢のある挑戦を市民が主体となり展開していけるようにリーダーシップを発揮していきましょう。その運動を地域に展開していく中で、未来のつるがを背負っていく若者と触合い、指標と成り得る事が出来ればまちに魅力を感じさせる事に繋がり、地域に誇りを持ち、夢を抱くきっかけを作る事が出来るはずです。展開していく運動を広く発信していく事で敦賀独自の繋がりを伝播して市民全般に意識変革を持たせ、誰もが幸福を実感できるまちが形成されていくと確信しています。

60周年を迎えられる事に感謝、そして新しい時代へ託す

 敦賀青年会議所は1960年4月22日設立され、日本青年会議所には同年8月8日に全国で194番目の加盟をしています。1974年10月20日には社団法人格を取得、2011年12月26日には公益社団法人格を取得し常により良い運動を展開しています。明るい豊かな社会の実現を目指し運動を展開し続けた60年という長い歴史は、先輩諸兄の皆様がその時代を見据え、会員が一心となり様々な取り組みを行なって来た結果です。私達はその志を託されて今があるという事に感謝をして、その歴史と価値を再確認し、地に足を付け新しい一歩を踏み出さなくてはなりません。そして先を見据え次代に向けてこの志を託していく必要があります。私達が策定した60周年visionをしっかりと発信、行動し、まだ見ぬ新しい人材へ託していく事で70周年さらには100周年へと明るい豊かな社会の実現を目指し継続した運動が行えると確信しています。

信頼される組織を継続する為に

 一つの運動を起こすには会員の見えない労力の積み重ねが必要不可欠となる訳ですが、重労務である事にばかり目が行ってしまいその時間を使う価値を見失っていないでしょうか。膨大な時間を使っているのは本人だけではありません。同じ運動を進める仲間の大切な時間も使っています。時には諸先輩方のお力添えをいただく事もあります。そこまでして行う活動に自分の中で価値を見出し、誇りを持って運動を展開していきましょう。それにはまず会員とその家族、運動に理解を示してくれる関係各所への感謝の気持ちが大切です。相手を思いやる気持ちがあれば一般社会人として最低限のマナーも逸脱する事はありません。会員全員がより良い社会の実現に向けて心を一つにする事が出来れば、その運動を行っていく中で大きな自己成長を遂げる事が出来るはずです。運動の重要性を認識出来るような事業構築を目指し対内、対外から信頼を得られる組織を構築していきましょう。
 そしてその価値のある運動を大きく展開していくには新しい人材を増やす事が重要となってきます。素晴らしい人材の塊が敦賀青年会議所の根幹であるならば、新しい人材は未知の固有性を持ち、運動を活性化させる火種にもなります。運動の価値をしっかり理解してもらい会員拡大に会員全員で取り組みましょう。価値を言葉で伝える事は難しいです、だからこそ行動で訴えていきましょう。私達敦賀青年会議所の運動は広く市民に理解され広がりを見せています。行動で訴え続け運動の価値を広く発信していきましょう。

終わりに

 私は敦賀青年会議所に入会させていただいて本当に良かったと感じています。幼い子供が2人いる父親として自分の子供達が大きくなる時、私達青年会議所が進めていく運動が未来の明るい豊かな社会の実現に繋がるのであればそれは素晴らしい事であり、必ず実現させなければなりません。そしてこのように素晴らしい運動に理解を示してくれる家族と、共に運動を進めてくれる仲間に感謝致します。私の指針の一つであり、青年会議所活動を行なう中で自分に言い続けて来た言葉があります。

誰もが幸福を実感できるまちを実現するのならもはや何が起きようと揺らぐことのない 「断固たる決意が必要なんだ!!」

 私達は60周年を迎え新しい時代に向けてさらなる挑戦をしていきます。この挑戦、必ず成功させましょう。挑戦なのだから壁にぶつかる事は当たり前、迷う事もあるでしょう、無駄だと思う事は最良の成果にたどり着く大きな一歩かもしれません。細部までこだわり、信念を貫き通しましょう。なによりこの大きな挑戦は一人でする訳ではありません。同じ志を持った多くの仲間がいます。そしてまちの至るところに青年時代からその志を忘れずにまちを想い、寄り添う先輩諸兄もいます。その想いも全て巻き込み、常に前を向き明るい豊かな社会の実現に向けて会員全員が異体同心となり大きな一歩を踏み出しましょう。

基本理念

会員全員が運動の価値を見出し心一つにして、一人でも多くの市民意識を変革する為に、断固たる決意を持って挑戦していこう。

基本方針

  1. 創立60周年記念事業、記念式典の事業展開
  2. 青年世代と責任世代がまちに夢を抱き、若者が住みたくなるまちを創造できる事業展開
  3. 地域が持つ可能性を体験し、つるがに誇りを持つ青少年を一人でも増やせる事業展開
  4. JAYCEEとして資質向上を図る事業展開
  5. 敦賀青年会議所会員として一心となれる事業展開
  6. 新しい固有性を持つJAYCEEの発掘と育成のための事業の展開
  7. 数値目標を取り入れた事業の検証と次年度への引継ぎを行う事業展開
  8. 公益社団法人基準に則した事業展開
  9. 行政、外部団体とのさらなる連携強化
  10. 日本JC、地区、ブロックへの支援連携
  11. 日本JC、地区、ブロック事業への積極的参画
  12. つるがブランドアップ委員会の運営支援

委員会構成 2実行委員会 2委員会 1局

60周年実行委員会

 先輩諸兄の熱い想いと弛まぬ努力の成果があるからこそ60周年という記念の年を迎えることが出来ています。福井県内では最初となるこの偉業に敬意を表し、これからの運動の方向性を発信する60周年記念式典を中心とした事業展開をしていきます。まずは会員としての基本的な資質を再確認し、年当初より次代の運動指標となる60周年visionを発信、会員一心となりその方向性を理解した上で成長を遂げ、明るい未来に向けた運動を推進してまいります。

まちづくり委員会

 今まちは北陸新幹線敦賀開業という100年に1度と言われている大きな事業を控えてまちの至る所で様々なインフラ整備が行なわれていきます。本来であればまち全体が開業の特需を受け入れるべく様々な活動をしているはずですが、市民はどこか置き去りにされている感が否めません。本来であれば市民の中から様々な運動が起こる事が必要不可欠であり、意識を高めて行かないと新幹線が延伸してもただの通過駅となってしまいます。そのような中、昨年のまちづくり事業では市民の参画意識を高めようと新たな実行委員会の立ち上げを行いました。その委員会の運営に関わる事で認識した事実があります。しっかりとした考えを持った人が多く、危機感を抱いている、市民は置き去りにされているのでは無く行動を起こしたくて仕方がない。では何が足りないのか、やはり先導者なのです。そんな状況がある中で次代を背負う青年世代、そして諸先輩方の多くはまちに夢を持たず傍観者となっていないでしょうか。つるがには多くの市民が幸福を実感し、夢を見る事が出来る可能性を秘めていると私は確信しています。まちの基軸であり子育ての世代である私達が地域に夢を持ち市民と心一つに行動を起こす事で次代のまちづくりへの礎にもなりえるはずです。青年世代と責任世代が地域に夢を見られるように意識変革を起こす事で先導者となり、それを次代へ伝えられるまちづくりを展開します。

青少年育成委員会

 知りたい事を簡単に検索出来る情報化社会の中で様々な魅力を簡単に知る事が出来るようになり、身近なまちの魅力に関心を持てない青少年達が増えています。情報化社会は青少年達の生活の一部となりSNS等の交流ツールに関しては青少年達の方が優位に利用している事も事実で人との関わり方も多様化してきています。私達が子供の頃とは違い地域と人との触れ合いを通して伝えられてきたまちの魅力を感じる経験が減少する中で、私達大人は地域の価値を青少年達にしっかりと伝えなければなりません。つるがには大きな可能性を感じる事が出来る資源、歴史、文化、伝統、産業がありますが、未来の自分を重ねられる人との関わりも必要不可欠となります。身近な魅力に関心を持たせIT機器の画面の中からでは伝わらない感動を肌で感じる事、伝えらえない感情を表現する事が必要です。その可能性を感じると共に、地域の重要性を大人達が伝える事が出来ればそれは地域へ誇りを持つ事に繋がるはずです。地域に誇りを持てる青少年が一人でも多くなる事業を展開していきます。

会員拡大委員会

 私達の運動の原点は人であると私は考えます。何かしなければという想いを持つ人の集合体が青年会議所の根幹であり、明るい豊かな社会の実現という共通認識を持つ会員が多くいる事で運動に発展するのであって一人で行動しても運動へ繋げる事は難しいです。そして運動を展開するには会員の資質が求められます。ただ会員を拡大すればいいのではなく運動に対する共通認識を全員が持ち、新たなる人材の発掘を会員全員で目指して行きたいと思います。会員拡大委員会はその先頭に立ち60周年ビジョンの中にある目標を達成するべく、拡大に対する共通認識を会員に植え付け率先した行動を心掛けてもらいます。そして新入会員には既存会員と心を通わせながら青年会議所の本質を理解していただき、明るい豊かな社会の実現へ向けた一歩を共に歩み出せるように成長を促す事が出来る事業の展開をしていきます。

事務局

 敦賀青年会議所における事務局は、入会2年目の会員が中心となって運営される事が基本となっており、会員としての基本知識の学習と運営基盤の2つを担うということで大変難しい部局です。運営業務、財務管理、コンプライアンス精査、外渉窓口、事務局が揺らげば会全体に影響が出てしまいますので運動の方向性を芯に据え繊細かつ厳粛な運営を行ないます。当会の顔であるという一面を持ちながらも委員会運営の支援や福井ブロック協議会の事業支援を行う職務の中で様々な人と触れ合う機会も多く、個人として幅広い成長が出来る場でもありますので堂々とした立ち振る舞いで一目置かれるような成長を遂げましょう。
 基本的な知識をいち早く習得出来るようにしっかり予習して卒の無い行動をする事で会員を牽引し、プライドを持った運営を行ないます。