公益社団法人敦賀青年会議所2019年度理事長所信 スローガン 当機立断~希望溢れるまち敦賀の実現を目指して~ 第60代理事長 高木拓郎

はじめに

 私たち公益社団法人敦賀青年会議所は、1960年に、初代畠理事長の下、明るい豊かな敦賀の実現を願い創設されました。そして本年2019年は、創立59年目を迎えます。先輩諸兄の弛まぬ努力と、関係各所の多大なるご協力があってこそこれまで運動を継続することができました。
 来年には創立60周年という節目の年を迎えようとしている今、私たちに必要なことは、これまでの敦賀青年会議所の歩みに対して、感謝を忘れることなく、さらに今後の私たちの運動の方向性をしっかりと定めていくということです。そして、北陸新幹線敦賀開業に向け敦賀のまちが大きく動き出そうとしている今をチャンスと捉え、まちにとって、市民にとって真に必要とされる運動を展開していくことです。一人ひとりが敦賀青年会議所会員としての使命と責任を自覚し、行動することで、希望溢れるまち敦賀を実現しましょう。

青年会議所の使命

  不透明な見通しが続く原子力産業。人口の流出と少子高齢化。中心市街地の衰退化。今、敦賀市は様々な課題を抱えています。今、敦賀の魅力は何か、希望は何かと問われた時、即答できる市民はどれくらいいるでしょうか。何か諦めのような閉塞感がこの敦賀を包み込んでいるような気がします。
 しかし、しっかりと目を向ければ、敦賀というまちには多くの魅力と希望を見出すことができます。例えば、鉄道と港のまちとして栄えたという歴史や、ユダヤ人難民を温かくまちへと迎え入れたという素晴らしい史実、美しい海や歴史深い寺社といったまちの魅力がたくさんあります。さらに、2023年には北陸新幹線金沢敦賀間の開業という大きなチャンスも存在しています。そして何よりも、まちの発展を願う人々や、将来を担う子ども達こそ敦賀にとって大きな希望となる存在です。
 今こそ、この絶好の機会を逃すことなく、敦賀の持つ魅力を有効に活用することで希望溢れるまちへと敦賀を進化させていく時です。希望溢れるまちとは、市民一人一人が敦賀の将来に対して希望を感じ、このまちで生まれ育ったことを誇りに思えるまちです。そのためには、まずは私たちが行動することで思いを伝え、大きな運動へとつなげていくことが大切です。敦賀に住む一人一人が敦賀のことを思い、行動を起こすことで希望溢れるまちへと敦賀は発展していきます。
「青年」-それはあらゆる価値の根源である。その価値を今私たちが惜しむことなく発揮し、私たちこそがまずこの敦賀の希望となることが青年会議所の使命です。さらに、将来青年となる子ども達が個性と素質を十分に発揮できるように、そしてまちの希望となっていけるようにすることが私たちの使命です。
 上辺の楽しさだけであったり、流行に乗った受けが良いだけであったりするような運動ではなく、誰も立ち向かっていないような重要な課題を解決するための運動展開が私たちに求められています。未来を見据え、本当に必要だと思う運動を展開していきましょう。この敦賀の現状と課題をしっかりと捉え、機を逸することなく、十分に議論しながらも迅速に判断し行動していく。それが私たちの使命であり、当機立断をスローガンとし、希望溢れるまち敦賀の実現を目指し、共に突き進んでいきましょう。

先人の思いを受け継ぐ

 なぜ私たちは日々の仕事や生活に追われるだけで精一杯の今、まちのことや、子どもたち、他の人々のことを考え、行動しなければならないのでしょうか。私たちが今、この敦賀で生きていくことができているということは、この敦賀を築いてきた人々がいたからです。そしてこのまちに住む人々に助けられ、成長してきました。それを忘れることなく、感謝しなければなりません。気力、体力に満ち溢れた青年世代にいる他でもない私たちが、今こそまちのことを、そして敦賀に住む子どもたちや、人々のことを考えるべき責任世代なのです。
 私たちが青年世代でいられる期間はあと何年あるでしょうか。一秒ずつ、減っていくこの限られた貴重な時間を、少しでもまちのために、誰かのために使うことは意義のあることです。仕事があり、家族があり、仲間がいる私たちだからこそ様々な視点から物事を捉えることができます。大切なこのまちを自分たちの力で守り、そして次の世代へ託していくことが限られた時間の中で私たちがなすべきことなのです。

強固な組織となるために

 敦賀青年会議所には多くの仲間がおります。一人ひとりが価値観や、まちや子供たちのことについて考えていることは違うでしょう。そのような多種多様な考え方をなれ合いではなく、ぶつけあうことで、それぞれの強い個性や、高い能力を相乗的に活かすことになります。そしてそれがより組織を強くしていくことに繋がります。お互いが切磋琢磨でき、成長していける組織を作っていきましょう。そして真の友情を築くことができる組織としていきましょう。
 そして、より多くの同志を増やすということも重要です。一人よりも二人、十人よりも二十人と、同志が増えることで組織として新たな考え方ができたり、より強い思いを社会へ訴えたりできるようになります。会員がしっかりと青年会議所の良さを外部へと伝え、同志を増やしていきましょう。
 さらに、他団体や行政との連携も重要となってきます。私たちだけでは進めることができないことや、運動の効果が薄いような時でも他団体や行政との連携によって可能になることもあります。この敦賀のために、という思いを持つ他者との協力体制を築いていくことも大切にしていく必要があります。

魅力ある組織であるために

 私たちはまちのため、ひとのために、と思いを訴え活動していく以上、私たち自身も魅力ある組織でなければなりません。そのためには、信頼される組織である必要があります。信頼を得るには多大な努力と時間が必要です。それを敦賀青年会議所の先輩方は築いてくださいました。そのおかげで私たちは思い切った運動を展開することができています。それを私たちが引き継いでいく番です。信頼は一瞬にして消えてなくなります。一人ひとりが自らの行動に敦賀青年会議所会員としての責任と自覚を持ち、自らの正義に基づいて事業を成し遂げていく必要があります。
 また、私たちは社会から必要とされる組織でなければなりません。自己の満足感を得るために活動しているのではありません。先見の明を持ち、時代に先駆けた運動を展開する必要があります。そのためには幅広く見識を深め、それを世の中の動向に注意を払い、高い志を持って活動していきましょう。
 そして、ただ活動するだけではなく、私たちの運動を社会にしっかりと伝えていかなければなりません。どのような素晴らしい運動をしても、それが社会に伝わらなければ意味がありません。幸い、敦賀青年会議所は伝えることに近年注力してきた結果、少しずつではありますが、新聞等のメディアに運動が取り上げられることも多くなってきました。しかし、まだまだ伝えるということは課題であり、これからもどうやって私たちの運動、そして魅力を伝えていくのか、しっかりと考え、実行していかなければなりません。私たちは、何を成し遂げるべき団体なのか、まずは会員一人ひとりが心に思いを持つことから始め、それを外部へと伝えていきましょう。

おわりに

 才能無き事を憂う必要はないが、信念と熱意なきことを恐れなければならない。

 私たちは当然のことながら万能の存在ではありません。多くの制約もあるかもしれません。時には、自らの能力に限界を感じることもあるでしょう。しかしそのことを憂う必要はありません。なぜなら私たちには素晴らしい仲間がいるからです。信念と熱意を持って諦めずに取り組めば、多くの仲間に思いが届き、そして多くの人に思いが伝わり、必ず道は開けるはずです。
 私自身2010年に入会し、入会当初は知識も経験もない中で、生意気なことを言いながらも、先輩方からの厳しくも温かい助言や、仲間からの力強い支えをいただけたのは、信念と熱意があったからだと感じています。
 信念と熱意を持って取り組むこと、訴えることが物事を成し遂げる一番の要であり、とりあえずこれでいいかという妥協を捨て、なんとしてもこれをやり遂げたい、この思いを届けたいという気概をもって青年会議所活動に共に取り組みましょう。

基本理念

描く未来をつかむため、確固たる信念をもって邁進しよう。

基本方針

  1. まちの未来を描き、形を示す事業展開
  2. 生きる力を育む青少年育成の事業展開
  3. 青年会議所会員の成長と組織力の向上を図る事業展開
  4. 魅力の発信と次代を担う会員の発掘を目的とした事業展開
  5. 会員の交流を目的とした事業展開
  6. 行政、外部団体との連携強化
  7. 日本JC、北陸信越地区協議会、福井ブロック協議会への支援連携並びに参画

委員会構成 4委員会・1局

まちづくり意識向上委員会

 長く敦賀を支えてきた原子力産業の先行きは不透明で、新たな基幹産業の確立にはまだ遠いのが現状です。北陸新幹線敦賀開業は一つの転機であり、観光振興に多くの期待がされますが、この機会を活かす方策が十分に練られているとは言えません。そもそも「新幹線の延伸=観光客が訪れる」ではありません。高速交通網の整備は大都市と地方を容易に繋ぐ手段でしかなく、訪れる目的が無ければ敦賀に人は訪れず、逆に敦賀から大都市に流出することも考えられます。これまで「原子力のまち」であった敦賀がどのようなまちを目指すのか示し、地域の特色を活かした選ばれる理由を作る必要があります。
 敦賀らしさを活かした魅力あるまちをどう描くか、その実現のためにどう行動すべきか、まちを愛する市民、行政とビジョンを共有し、我々が先頭に立って実践していきます。そして共に行動する中で、市民のまちづくりに主体的に取り組む意識をより広く醸成していきます。

青少年育成委員会

 情報通信技術の発達は私たちの生活を豊かにし、必要な知りたいことがすぐに調べられるようになりました。青少年の中には学校での課題やゲームの内容でさえ、すぐに答えを求め、難題を回避することが容易になっています。しかし、問題に対して悩みながらも考え抜くことが達成感や成長につながることは間違いありません。実社会において必要とされるのは、正しい答えが決まっていない問題に取り組む姿勢と、自ら最善の方法を選択し実行する力であり、また、自分の生き方を決める力「生きる力」であると考えます。青少年には「生きる力」とは何か気づかせ、将来に備える意識を持たせる機会を提供します。
 そして、地域とのつながりを体感させ郷土愛を育みながら、青少年の自主性を伸ばし、問題解決能力や他者とのコミュニケーション能力が身につく事業を実践します。他者と関わりながら自ら考え行動する体験を通して得られる自信が未来を切り開く原動力となり、つるがの未来を託す人材となるのです。

JAYCEE資質・意識向上委員会

 物事の本質を理解することは行動を起こす上で重要になります。青年会議所での経験の多寡によらず、初心に立ち返り、青年会議所の理念や目的、そしてどう参画すべきか見つめなおすことが大切です。自分の行動が組織全体で見たときにどういう意味があり、成果を生むのか、理解して臨むことで大きく成長することができ、行動の質を高めることができます。個人の成長が組織の運動を大きく進める力となるのです。会員にはJAYCEEとしての成長の機会を提供し、自ら機会を活かすように環境を整えます。
 また、会員は敦賀青年会議所の伝統を受け継いでいかなければなりません。伝統とは手法のような目に見えるものではなく、創立から続く存在意義を示す理念や組織風土であり、時間をかけて積み上げてきた資産です。まだ見ぬ仲間に伝えていくためにも、伝統を継承する責任を芽生えさせます。

会員拡大委員会

 会員拡大は喫緊の課題です。会員拡大は組織の存続のためだけではなく、新しい人材を得ることが組織の活力を生み出すからこそ必要なのです。一人ではできないことも仲間がいればできるかもしれない。多くの個性が集まれば、これまでに無いものが生み出されるかもしれない。既存会員と新入会員の融合がLOMに新たな力を与えるのではないでしょうか。本年も会員拡大はLOM一丸となって取り組みますが、会員拡大委員会はその先陣を切って行動していきます。
 また、会員拡大の基本は敦賀青年会議所の魅力を伝えることにあると考えます。会員候補者を含む市民の多くは我々の運動、事業を理解していません。「魅力を発信し、価値が伝わる広報活動」とは会員拡大に通じるものがあります。SNSの利用が事業の告知だけにならないよう、会員拡大を意識した広報活動に取り組んでまいります。

事務局

 事務局の役割は渉外、諸会議の設営、財務管理、コンプライアンスの精査など多岐にわたり、組織の円滑な運営は事務局が担います。人も組織も高い生産性を生み出すには適度な緊張感が必要であり、事務局が率先して規律を守ることによって、効果的に活動ができる環境を作ります。
 また、本来の職務に加えて、各委員会のつなぎ役としてコミュニケーションをとり、それぞれの事業運営をサポートします。決して派手な役割ではありませんが、敦賀青年会議所にとってなくてはならない存在として高邁な志を持って活動します。