はじめに

 青年会議所は、いついかなる時代においても、また、どのような状況にあってもその目的は崇高でありその行動は無償の物でありました。当然その行動原理は自分に向けられるのではなく常に相手が存在し、そしてその相手のためにこそ存在したと言えます。敦賀青年会議所58年の歴史の中で、ひとを思い、まちを輝かせ、子供たちを育んできたその活動の背景には、他人を思いやるこころや慮るこころ、即ち心馳の力によるところにあると考えます。その心馳の力をまちに広める活動を行うことができれば、ひとのこころの痛みが分かる思いやりあるひとが増え、まちの未来を考える行動となり、子供たちに道徳心が芽生えることになります。私たちが生まれ育ったこの故郷つるがを我々JAYCEEの手で思いやりのこころで溢れさせ、明るい豊かな社会の実現につなげてまいります。

思いやりのこころを深める

 相手を気遣う思いやりのこころとは、私たち日本人が古くから伝え育んできたすばらしい精神であり、本来であれば幼少期より親や先生、地域に住む大人達の背中を見て育まれ、その子供たちが大人になって次の世代へ引き継いでいくものなのですが、最近はそのこころを忘れているひとが多くなってきているのではないかと感じます。思いやりのあるひととは「相手の立場になって考えることできるひと」そして「自分のことよりまずひとのことを心配しようとするひと」のことです。他人に手を差し伸べ、相手の手を取って気持ちを汲む。相手の気持ちに寄り添って考えてみる。個人主義が台頭している時代だからこそ、思いやりのこころをしっかりと思い起こさなければなりません。つるがのまちや市民のためを思い、無償で数々の活動を続けてきた我々だからこそできる事業や運動を行うことで、思いやりのこころを伝播させていき、思いやり溢れるまちつるがの創造を果たしてまいります。

まちの未来に思いを馳せる

 我々が住み暮らすまちつるがは、長い歴史の中で培われ人々に受け継がれてきた文化やモノなど地域に根付いたすばらしい要素が点在していますが、そのエリアごとの考えや伝統があり今までの路線を踏襲するだけで進化や連携は止まってきています。まちの未来を考え活性化を図るのであれば、それぞれのエリアだけの発展を考えるのではなく、お互いで連携しあい、高めあうことも必要になってきます。また、まちはそこに住む市民が発展させていくものですが、エリア間での交流や連携を提起し実現するのは我々青年会議所の役目です。行政、市民、他団体を巻き込みながらエリア間の連携を実現させ、その効果を示すことにより、連携は広域へと広がっていき、最終的にはつるがのまち全体に波及していくことになります。そして、北陸新幹線が敦賀駅に延伸された際には、協働して、まちを盛り上げる仕組みが出来上がっていると考えます。つるがの未来の為に我々が市民やエリアを繋ぎ合わせることで、未来に備えた仕組みを今から築いてまいります。

強固な組織を築き上げる

 敦賀青年会議所では、先輩諸兄がその時代のニーズに適合した多くの素晴らしい事業や運動を展開されてきました。仲間を思うこころを持ち、その中で価値観を共有し運動することで大きな力を生みながら信頼関係を築き今日までの継続に至りました。我々は、このように先輩諸兄が運動の中で培い、我々に託したものをさらに進化させて次の世代に引き継ぐ必要があります。青年会議所の事業は参加運営して行く上で多くの気づきや学びに出会えます。その中でメンバー同士が同じ目的を持って行動を共にすることは信頼関係を築きます。信頼関係の中で成り立つ組織は強固なものとなり、強固な力は地域に対する影響力に直結します。そしてこの力は、より効果的な運動を展開する原動力となるのです。我々は次世代の事を思い強固な組織を構築しなければなりません。意識を上げ、仲間を増やし、魅力を発信することで強固な組織を築き上げてまいります。

情報を発信し魅力を高める

 我々は公益法人として、市民のために公益性の高い様々な事業や運動を展開してまいりました。しかし、どのように優れた活動を行っていても、地域のための事業を構築しても、市民に知られず参加されなければ効果や意義が薄くなってしまいます。我々は今まで以上により多くの市民に知っていただく行動をして行かなければなりません。現代の情報発信の媒体は、インターネット、テレビ、ラジオ、雑誌等数多く存在します。これらも「広める」という点では当然重要ですが、「伝わる」という点においては、メンバーからの直接的な魅力の発信が肝要だと考えます。自分たちの目的をしっかりと理解し、当事者としての意識を常に持ち、魅力を近しいひとに伝えて行くことが出来れば、自然と広報にもなり、そして突き詰めれば会員拡大にも繋がると言えます。そのためにも、自分自身の青年会議所に対する意識をさらに向上させ「自分がJAYCEE」だと誰にでも誇れる自分に成長できる1年にいたします。

むすびに

 青年会議所はまちづくり団体と昔から言われていますが、私はJC運動をする上で、まちづくりや青少年育成の前にひとづくりが根底にあると考えています。子供たちを導き、まちの未来を創るのは、よりよいひとがいるからこそ成せることなのです。まずは、しっかりと自分たちがよりよいひとへと成長しましょう。そして、成長した我々が心馳の力を持って活動することができれば、その精神は自然とまちへと波及していき、他人を気遣う暖かみのある社会が築き上げられます。自分自身の前に他人の事を考えられる、そんなよりよきひとが増えるよう、素晴らしき仲間と共に運動を展開して参ります。

基本理念

心馳の力でまちに思いやりのこころを伝播させよう

基本方針

  1. まちの未来を創造する事業の展開
  2. 思いやり溢れる青少年を育成する事業展開
  3. 思いやり溢れる人財を育成する事業展開
  4. 次代を担うJAYCEEの発掘と育成を目的とした事業展開
  5. 会員の成長を意識した事業展開
  6. 新入会員の結束力と成長を図る事業展開
  7. 会員の交流を目的とした事業展開
  8. 行政や外部団体とのさらなる連携の強化
  9. 日本JC本会、北陸信越地区協議会、福井ブロック協議会への支援連携並びに主催事業への積極的参画


委員会構成 4委員会・1局

まちづくり委員会

 つるがではさまざまな団体が、様々なまちづくりを行なっていますが、効果範囲という点では限定的で、開催されているエリアでしか効果が発揮できていません。エリアをつなぐことで大きな効果が出せるということが実践できれば、まち全体にもっと一体感や連帯感が出てくるのではないでしょうか。さらに、我々がエリア間の動線を創ることができたのなら、回遊性が生まれ敦賀に訪れる人が行き交うことのできる活気溢れる、未来に向けたまちの仕組みができると考えます。地域、市民、行政と連携した取り組み方を我々が主導となり、エリアとエリアを繋ぐことで回遊性のあるまちを創造し未来に範を示します。

青少年育成委員会

 つるがの未来を担う青少年は地域の宝でありますが、現在の青少年は幼少より情報化社会に組み込まれ、膨大な知識や大人たちも知らない情報を簡単に得ることが出来る反面、直接目に見えず触れ合う事のない関係が増えると共に、他人を思いやるこころを忘れさせ、道徳心を失わせることになってきています。青少年がこれからの人生を有意義にそして素晴らしいものにするには、今抱えているこれらの問題点に真摯に向き合い乗り越える力を養わせることが肝要なことだと考えます。地域の大人としてまた、青少年事業を多く行ってきた団体として、青少年と触れ合いながら、思いやりのこころを伝え、ひととひととの繋がりの大切さなど、様々な気づきと多くの学びによって人間的な成長を遂げることによって思いやり溢れる人間へと育っていける事業を展開致します。

こころ育成委員会

 思いやり溢れるまちを創造するには、そこに住み暮らす人々も思いやり溢れる人間へと変革しなければなりません。環境や境遇の違いで人それぞれの考え方というものがありますが、思いやりのこころというのはひとが決して忘れてはならない純然たる部分だと考えます。ひとづくり委員会では1年を通して、思いやり溢れるひとを増やすために、根本的な思いやりのこころを知る機会や、相手の事を考えて行動できる人を増やす取り組みなどを行ってまいります。我々の事業によってつるがに思いやりのこころを溢れさせてまいります。また、我々敦賀青年会議所の会員は、今まで地域のリーダーとして様々な場所やシーンで活躍して参りました。これは青年会議所という団体が対外事業だけではなく個々の資質が向上する対内事業も力を入れて行ってきたからで他なりません。そして本年も一人の人間として、自分を磨くこころ、意志の強さや相手を思いやる気持ちが重要と考え、基本的な土台となる資質を鍛える事業を行います。

会員開発委員会

 青年会議所の力強い運動を展開するためには多くの同志が必要であり、また卒業制度というものがある我々は常に新しい同志の発掘を行い、勧誘しなければなりません。近年の会員拡大を見ますと全体拡大を掲げLOMが一丸となって拡大活動を行ってきたこともありすばらしい結果に結びつくことができました。本年度もそれに倣い拡大を全体事業として位置付け、全員で地道にそしてあきらめない姿勢で会員拡大を行い、多くの同志を入会させJCの組織力をさらに強化させます。また、入会した同志の育成も委員会の大きな使命であると考えます。青年会議所の目的、歴史、意義などを思いやりのこころを持ってしっかりと伝え、早い段階から当事者意識を芽生えさせ次代のJAYCEEとしての責任感を自覚させることに重きを置き活動を展開致します。

事務局

 敦賀青年会議所の事務局とは単に事務作業だけをする部署ではなく、運営側の一員として様々な職務があります。専務を補佐することはもちろん、メンバーや各事業運営のサポート、対外へのコミュニケートなど多岐にわたります。敦賀JCの運動を陰から支える立場でありながらも、会員との助け合いの精神をも構築できる思いやりを持った運営を心がけます。また、財務面では公益法人としての誇りにかけて清廉なる財務運営を心がけます。根拠ある本会計予算書並びに決算書の作成は当然のこと、事業予算及び事業決算が公益法人会計基準に準拠し適正に処理され、有効に運用されているかを確認すると共に、コンプライアンスの確認や対外的な情報の公開を確実に行います。LOMの会計を預かる身として確固たる決意で予算運営に臨むことで敦賀JCの運動を支えます。